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秋田の田舎少年だった蒼山氏がいかにしてバンド熱をこじらせ、そこからどう道を間違えて『天使の3P!』を書くに至ったのか、という話(前編)

公開日: : 最終更新日:2015/01/22 天使の3P!, 雑記

・中編(2回目)はこちら

・後編(3回目)はこちら

 

別に今年新成人を迎えたわけでも今の仕事始めて20年というわけでもないのですが。

 

2015年。こうして『天使の3P!』というバンドもののラノベをシリーズとして続けさせて頂き、さらには自作曲をネットにアップロードまでして——。

ちょっと予想だにしていない形でしたが、今でもこんな音楽を追いかけ続けていられることがなんだかふと嬉しくなってきたので、自己満足ながら昔話をさせてください。

 

なぜ、『ロウきゅーぶ!』を書いたのか? という話は既にいろんなところでさせて頂いた気がするので、今回はなぜ『天使の3P!』を書くに至ったのか、的な?

いや、あんまり関係ない内容になるような気もしますけどw

 

とにもかくにも、自分がどんな感じで音楽と触れ合ってきたのかという与太話です。

もしご興味あれば。

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音楽を魅力的な存在として最初に認識したのは、小学校高学年に入ってからだったと思います。

親はけっこう教育熱心だったようで、幼少期にピアノを習わせてくれてたみたいなんですが……まーどうしようもなく言うこと聞かないクソガキだったらしくw

手に負えなくなって、蒼山幼児は先生の方から『面倒見きれません……』と見捨てられたそうです。

 

タイムマシンができたらまず真っ先にその頃の自分を殴りに行きたいです。

「おまえがちゃんとピアノ習っておけばおじさん今こんなに苦労しなくてすんだんや!!!」的に、ね……w

 

さておき、 それから紆余曲折(?)あって当時の音楽ブームに呑まれた僕は、友達と共有していろいろ広く浅くヒットソングを聴いてました。いわゆるBeingとか(……しらんでしょう?)、B’zとか、あとは某男性二人組デュオユニットとかも好きだった記憶(具体名は避けて置いた方がいいのかな、と思わされることが悲しい)。

 

そんなこんなで、小六の頃には既に漠然とミュージシャンになりたい的な夢を抱いておりました。

 

もちろんだれも取り合っちゃくれませんでしたがw、ちょうど小学校の卒業祝いという大義名分を抱えていたタイミングでもありましたので、今しかないと親にねだってエレアコとアンプのセットを買ってもらいました。

 

ミュージシャンになるためにはギターが必須だと思ったのです。

 

体よくギター手に入ったのでもうシンガーへの道は約束されたようなものです。ええ。

 

しかし、ここでまさかのハプニングに巻き込まれてしまいました。

 

 

なんと、信じられないことに……。

 

Fがね、弾けませんでね。

こんなの人間がなしえるフォーメーションではないと蒼山少年は結論づけ、三日ほどでギターは放置しました。

スーファミの方がよほど楽しかったので即刻部屋のオブジェです。

 

この時点で既に2回楽器投げだしてますね僕。

ほんとよくもまあ、今もヘタなりに何かしら弾き続けてるよなあと自分でも不思議に思います……。

 

その後はまあ地味に中学生活を続け、ミュージシャンになりたいなんて気持ちは薄れかけていたのですが、ある日転機が訪れました。

 

時は中学二年生の終盤。

仲の良い友人たちがバンドを組んで、学園祭ライブを目指すぞ……と盛り上がり始めたのです。

 

バンド組んで学園祭っていったらアレですよ。ミュージシャンですよ。

これは俺の時代だと思って(嘘みたいな話ですがなんの疑いようもなく本気でそう思ったのです。脳の構造を疑います)、メンバーに加えてもらえるようお願いしました。

 

すると、もうパートはドラムしか空いてないという話でしたので、じゃあドラムやるわと即答しました。

……そういう子だったんです。しょうがない。

 

というわけで僕の初バンド体験って実はドラムだったり。

 

でもね、ここでドラム叩いたのは結構大きなターニングポイントだったように思います。

なぜならドラムは叩けば音が出るから。

あの忌々しいフォーメーションFとは無縁だったのです。

 

そして周りに迷惑をかけられん手前そこそこ必死に練習した甲斐あって、いちばん基本の8ビートくらいは叩けるようになりました。

 

もうね、これはデビューですよ。確信しました。

 

 

 

……そういう子だったんです。しょうがない。

 

ちなみにそのバンドで取り組んだ曲はスピッツの『チェリー』でした。

(そう、ふとその事を思い出したのでこのブログ書き始めていますw)

しかしながら、バンド活動(と、呼べるほどのものではなかったですが)を続けるうちにまた転機が訪れます。

 

ギターやってたヤツが飽きたのです。バンドに。

それはもう、あっさりと。

まだ学園祭まで数ヶ月を残した段階で。

 

桐島、ギターやめるってよ状態です。桐島君ではなかったですが。

 

突然のギター大空位時代突入です。

 

当時、おそらく今以上にギターはボーカルに次ぐ花形でした。

 

ここで何を僕が何を考えたか。もうなんとなく予想つきますね。

 

そう、これは間違いなく、ギタリスト蒼山復活ののろしですよ。

確信しましたよ。

 

いや、良いからお前ドラム続けとけよ。せっかく微妙に叩けるようになったところだろうが。

 

そういう子だったんです……。お恥ずかしい。

 

とにかくここで蒼山少年は人生史上稀に見るほど機敏な行動に打って出ます。

 

蒼「なあ、ギターなしじゃバンドできんだろ。ウチにギターあるから俺がやるわ」

キーボード担当「いやギターは要るけど、ドラムも要るだろ」

蒼「お前がキーボードとドラム掛け持ちでいいじゃん。あれだぞ、YOSHIKIだぞ」

キ担「YOSHIKIか!」

 

もうね、一発ですよ。

この交渉術、ITバブル時代到来に備えベンチャー企業立ち上げまで温存しておくべきだったと今でも後悔しています。

一歩間違えば俺がホ○エモンまであったはず(ないです)。

 

とにかく、こうしてついにギタリスト蒼山少年は誕生しました。

 

誕生したは良いのですがこの時大きな問題が発生します。

 

1.ギター持ってるとはいったがエレキギターとはいっていない。アコギしかない。

2.そもそもFで挫折しているのでろくすっぽ弾けない

 

要は楽器もなければテクもないわけです。素人同然どころか素人そのものです。

やー、困りましたね。あの時は。

 

困りましたじゃねえよ。

 

……そういう子だったんです。しょうがない。

 

どうあれ問題解決しないとギタリスト蒼山少年は1クールの3話目を待たずクビになってしまいます。

ギターは花形です。新規募集すればすぐ埋まるパートです。(実際、当時のメンバー以外で『あいつギター弾けるらしい』的な噂はけっこうありました)

 

せっかくのチャンスを逃すわけにはいかないのでまた策を講じます。

追い詰められると突拍子もないことをするというサイクルは、どうやら僕の子供の頃からのクセみたいです。

 

それが極まった挙げ句お遍路→ロウきゅーぶ!ですからね……。石の上にも三年、でしょうか。

 

ここまでのブログからおおよそ縁のない諺が出てきてしまいましたね。

少しは忍耐というものを身に着けよう、蒼山くん(通知表にも毎年『落ち着きがない』と書かれていました)。

 

 

閑話休題。

 

まずエレキギター持ってない問題を解決しなければならないので、ギターパートに就任した翌日、蒼山少年は勝手にお年玉徴収貯蓄口座からお金をおろし、エレキギターを入手します。

 

まさか両親からあんなにこっぴどく叱られるとは思いませんでしたね……。

 

おかしい。お年玉なんだから僕のお金では……?

 

この辺は年代、地方によって温度差があるかもしれません。

約二十年前。秋田県では親が『将来のために』という名目でお年玉を預金した口座から、子が勝手にお金を下ろすととても怖い目に遭う風習が残っていたのです。

この歴史をカジュアルに無形文化財化したものが『ナマハゲ』です。

 

嘘です。

 

ま、さておきアレです。

 

怒られようとなにしようとブツが手に入ればこっちのもんですよ。

あとはFです。あの忌まわしきフォーメーションさえ克服してしまえば。

 

しかしここでも蒼山氏は華麗にブレイクスルーを達成します。

なぜなら当時14(15歳だったかも?)歳の僕には既に確かな経験が蓄積していたのです。

 

そう、エレキギターなんぞアンプでクソほど歪ませればFもCもよくわからん状態になることを長いバンド活動(※おおよそ2ヶ月)のうちに学んでいたのでなんの問題もありません。

 

すべてがFになるです。ある意味。

前任のギタリストから得たスキルです。

 

ありがとう桐島、キミのおかげで僕にもFが鳴らせたよ!

実際は鳴ってないし桐島でもないのですがそこは本題と関係ないので置いておきます。

 

とにもかくにも、数奇な運命に導かれいよいよギタリスト蒼山少年は本格的なバンド活動という荒波へとこぎ出します。

時は既に受験シーズンへと突入していましたが、残ったメンバーのモチベーションは非常に高く勉強そっちのけでバンド活動は日増しに熱がこもっていきました。

 

同時に、この頃からメンバー同士の交友関係も非常に深くなります。

僕にとって、あれほどまで本音でぶつかり合える仲間とは未だに出会えてないと述懐します。

 

音楽的にも、『できる曲』から『やりたい曲』のコピーへとステージは移行していきました。

新たな4人編成となってまず取り組んだのはMr.Children。

 

ボーカルのやつが大好きだったので『コピーしたい』と立案され、聴き込んでいるうちに自分の中にもかなり大きな影響を残した……いや、現在進行形で大好きなバンドです。

今もファンクラブ入ってますしね、密かにw

 

そしてもう一つ、僕にとって今後の人生でとてもとても大切な存在となるバンドと出会ったのもこの頃でした。

 

『天使の3P!』を読んで下さってる方にはバレバレですね。

L’Arc-en-Cielです。

 

きっかけは——実のところかなーり恥ずかしい話なんですよ……。

 

いや、恥ずかしいっていうか、タイムマシンができたらまず真っ先にこの頃の自分を殴りに行きたいエピソードっていうか……(2回目)。

 

この話知ってるの当時同級生だったヤツ一人だけで(バンドメンバーすら知らない)、ラルクファンに伝えたらどう懺悔しても許して貰えない気がして怖いんですけど、なんとなくこれも良い機会なので書いてしまいますw

 

あのですね、僕が通っていた中学校と家の間に、秋田では比較的大きなホールがありまして。

その付近が自転車の通学路だったので、当時毎日前を通っていたんです。

 

そしたらですね、ある日。

ホールの前に美しく着飾った女性がたくさんいらっしゃいまして。

「なんだろ……?」と思いつつ、いつものように通過しようとしたら、とても切実な呼び声が耳に入ってきたのです。

 

『あのL’Arc〜en〜Cielが、ついに秋田に来てくれます!!! どうかチケット買って下さい!!!!』

 

と。

 

それで大体事情は察しました。

どうやら、ラルクアンシエルというバンドがツアーで秋田まで来るらしいけど、チケットが売りさばけなかったのだな、と。

それで、ファンの方たちがバンドのために、当日まで有志でプロモーションを続けているのだな、と。

 

いやね、秋田ってかつてそういうところだったんです。

まだインターネットもないですし、テレビもほとんど映らなかったので(これ誇張じゃなく、NHK除くと長らく民法がふたチャンネルしかなかった)、東京でとっくにブレイクしてるバンドでも公演やるとぜんぜん席が埋まらない。

 

だから、多くの売れっ子バンドが秋田公演を避けていたと聞きます。

 

この頃ラルクはHeavenlyのツアー。

 

よく、来てくれたなあ……と。

改めて振り返れば感慨深さに涙しそうなほど、有り難いことです。

 

で。

 

そんなライブをですよ。

 

蒼山少年。

 

こともあろうに。

 

 

「ラルク……? しらんな。一曲もしらん」

 

なんの未練もなくスルーですよ!!!!!

 

 

タイムマシンをお持ちのラルクファンの皆様、あいつ殴りにいっていいです。僕が許す。

 

 

ほんと、もうね〜……。

この時のこと、未だに後悔してもしきれなくて。

 

ああ、あのライブ見られてたら『誇り』になったんだろうなーって。

自慢とかじゃなくて、誇り。

 

いうてもHeavenlyの時ですから、ラルクが本格的にブレイクする前で、バンドとしてもそこまで楽ではなかったはずのタイミングです。

 

たった1枚ぶんのチケットでも、あの時お金を出せていたら、もっとラルクファンとしての自分を褒めてあげられていた気がするんです。

 

それを、みすみす!

 

眼の前通ってるのに!!!

 

素通り!!!!!!!!!!

 

この後悔の念はね、それはそれでなかなか得難いものだと思いますw

得たくなかったですがw

 

嘆きは書いても書き切れないのでひとまず時系列を戻しましょう……。

 

そんなスルーをしでかした翌日。

蒼山少年はふと一人の友人に話題を持ちかけにいきました。

 

そいつは今で言えば音楽オタクで(当時秋田にそういう概念はありませんでしたが)、専門は邦楽インディーズ。

 

大体オチ読めましたよね?

でもま、ちゃんと書きます……w

 

蒼「おうお前ラルクって知ってる?」

友「……なんで?(思い返せばこの時既に顔ぴくぴくしてた)」

蒼「いや、なんか昨日ライブやってたみたいなんだけど知らんバンドだったから素通りしt——」

友「入れやボケエエエエエエエ! お前! お前絶対後悔するぞ! あんとき入っときゃ良かったって絶対後悔するからな!!!!!!!!!!! ラルクのライブソールドアウトできなかった秋田県人としてその時せいぜい恥じろ!!!!!!!」

 

アホほどキレられました。

どうやらそいつ、ちゃんと会場行ってたみたいです。

そして……うん。

 

ほんとだ。お前の言う通りだった。

 

改めて時系列振り返ってみると、Heavenlyツアー秋田公演が1996年4月だったらしいので、その約3ヶ月後ですね、おそらく。

 

シングル『風にきえないで』をリリースした時のTV番組で、初めてちゃんとラルクを見ました。

 

もう、あまりに衝撃的でした。

 

曲、死ぬほどかっこいいし、ボーカルの人が性別を超えて、生物として完成されすぎていると思ったし。

そのわりに4人のトークがなんか大阪の芸人だしw

 

強烈なカルチャーショック、というものの初体験だったように思います。

 

興奮しすぎた蒼山少年は、バンドメンバーにラルクの話ばかりをもちかけました。

あの人たちすげーよ。ほんとすげーよ、と。

 

その時、他のメンバーも同じ番組を見ていてハマった感じだったような、勧められてハマった感じだったような、そこはちょっと記憶は定かでは無いのですがとにかくあの頃から僕たちの中で格好いいバンド=ラルク、という共通認識が生まれます。

 

やがて四人は、L’Arc-en-Cielのコピーバンドを目指し始めました。

(難しすぎてとても演奏できなかったので、実際に着手するのはだいぶ時間が経った後でしたが)

 

 

学園祭は……結局諦めて出ようとすらしませんでした。

理由は、なんでだっけなあ……。覚えてない。

 

先生がたに『受験勉強しろ!!』って怒られたんだっけ。そんな気もする。

 

とにもかくにも、いつの間にか僕たちの目標は学園祭のステージから、『高校に入って、ラルクのコピーバンドでライブする!』に変わっていました。

 

中編に続く

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